第1回「還流〜密室の昏迷」
警視庁特命係の刑事、杉下右京と亀山薫のコンビがさまざまな難事件を解決するシリーズの第7作。
輿水泰弘脚本、和泉聖治監督。
(みどころ)
頭脳は抜群だがユニークすぎる性格が災いして、特命係に左遷させられた杉下右京(水谷豊)と、行動力は抜群だが人を疑うことが苦手な相棒=亀山薫(寺脇康文)のコンビが難事件を解決する人気シリーズの第7弾。今年5月に公開された映画「相棒―劇場版―」は、'08年度上半期No.1の大ヒット。さらに、来年春には初のスピンオフ映画「鑑識・米沢守の事件簿」(出演:六角精児/萩原聖人/水谷豊/寺脇康文ほか)の公開を控えるなど、もっとも波に乗っているシリーズ作だけに期待が高まる。実は、薫との「相棒」は今シリーズでラストとなるから必見だ。
(あらすじ)
警視庁特命係の右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)。
特命係への締め付けが厳しくなる中、2人は官房室長の小野田(岸部一徳)に、衆議院議員の瀬戸内(津川雅彦)の政治資金集めのパーティーに連れていかれる。
そのホテルで薫は偶然、高校時代の友人でNGO職員の兼高(四方堂亘)が宿泊していることを知る。
薫は彼の部屋を訪ねるが、部屋には札が掛けられ呼び鈴を押しても返事がない。
ところが翌日、その部屋から頸(けい)動脈を切られた兼高の死体が発見される。
右京と共に現場へ急行した薫は、友人の変わり果てた姿に言葉を失う。現場の状態から兼高は計画的に殺されたらしい。
そのころ、兼高殺害のニュースを耳にした瀬戸内が微妙な反応を見せる。