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    Dr.コトー診療所 最終回

    • 2007.09.12 Wednesday
    • 12:15
    Dr.コトー診療所 最終回(再放送)

    「逃れられぬ医師の宿命」

    (あらすじ)

     コトーこと五島健助(吉岡秀隆)は星野彩佳(柴咲コウ)のため、後遺症の危険性がない方法での手術をすることに。だが、彩佳の主治医、鳴海慧(堺雅人)にはコトーの行動が理解できない。それは、鳴海の過去に起因していた。

     鳴海は、会わせたい人がいるとコトーを自宅に招く。そこには、鳴海の妻が器機につながれて横たわっていた。鳴海は、5年前に心臓発作で倒れて以来、コミュニケーションがとれなくなったと説明し、コトーに問う。この状態で、生きているのか? それとも死んでいるのか? と。答えられないコトーに、鳴海は5年前に妻を自ら執刀したと続ける。そして、彩佳に対して家族のような思いがあるのなら、この事実を知っておいてもらいたかったと言う。オペに“絶対”はない…と。

     2006年12月21日。彩佳のオペが始まろうとしている。彩佳の病室には、手術に付き添うため原剛洋(富岡涼)も来た。手術前、彩佳はコトーに乳房再建術はしないで欲しいと頼む。将来、自分ががんと闘ったことを忘れないためと言う彩佳に、コトーは頷いた。そうして、彩佳はオペ室へと運ばれて行く。

     その頃、志木那島の診療所では、和田一範(筧利夫)、仲依ミナ(蒼井優)、コトーの代理医師、三上新一(山崎樹範)が彩佳の心配をしていた。すると、診療所に続々と島民が集まってくる。みんな、彩佳が心配なのだ。原剛利(時任三郎)、西山茉莉子(大塚寧々)、安藤重雄(泉谷しげる)らも、それぞれの場所で彩佳の手術の無事を祈っている。

     コトーの執刀を鳴海がフォローする形で、彩佳のオペが始まった。検査の結果、リンパ節への移転はなく、コトーの予想通り、彩佳は後遺症の心配が極めて少ない方法での術式で進められることに。いよいよ、患部の摘出に入ろうとした時、執刀部位から予期せぬ出血。いつものコトーなら、的確な判断が出来るのだが…。コトーは明らかに動揺しだす。鳴海は、落ち着くよう諭すのだが、コトーの耳には入らない。その時、鳴海が叫ぶ。患者が彩佳だと思うなと。そして、医師ならオペに集中しろと。我に返ったコトーは、医師の表情に変わる。いつものペースを取り戻したコトーは、手術を成功させるのだが…。彩佳の手術が成功したことは、すぐに島へと連絡された。

     放心状態のコトーが手術室から出ると、正一(小林薫)と昌代(朝加真由美)が来ていた。彩佳の無事を報告するコトーだが、それ以上話す気になれない。手術着のまま廊下の長いすに座っているコトーに、鳴海が近づいた。オペの鮮やかさを称える鳴海に、コトーはなぜ術中に患者が彩佳であることを忘れろと言ったのかと尋ねる。鳴海は、命を救うという、本来人間が入り込んではいけない領域に踏み込む時、感情が存在すると医者は大きな間違いを起こすと答えた。

    それは、鳴海自身が妻の執刀で経験したことだった。そして、鳴海は島民全員を家族と思って接すると言ったコトーを全否定する。医者は患者と家族にはなれない…なっては、いけない…と。



     医師とは…家族とは…。逡巡するコトーは、彩佳の病室に顔を出せない。迷うコトーは、ある人に電話をかける。受話器の向こうから、懐かしい声が聞こえてきた。「健助…どうしたの?」。それはコトーの母、沙知子(宮本信子)だった。長の無沙汰を詫びるコトー。すると、沙知子は朝からずっとコトーのことを考えていたと言う。実はその朝、コトーが医学の道へと進むきっかけとなった医師が他界していたのだ。沙知子は、その医師が最期まで離島で医療に励むコトーを気づかっていたと話す。思わぬ言葉に、コトーは涙を堪えることが出来ない。沙知子に、健康を心配され、電話を切った後も涙はとめどなく流れ続ける。と、剛洋が遠慮がちに声をかける。彩佳が病室でコトーを待っている…と。

     病室を訪ねたコトーに彩佳は手術の礼を言う。そして、いつの日か島に戻った時に、お守りにつけたコトーのボタンを付け直すと彩佳。彩佳の言葉に、ようやくコトーの心もほぐれて…。

     まだ暗い時間に、ひとりで病院を出ようとするコトーに鳴海が話しかける。すると、コトーは先日、鳴海に問いかけられた質問の答えを告げる。鳴海の妻のことだ。コトーは、人として答えるならば鳴海が生きていると思っている限り、生きている。そして、医師としてならば、鳴海が治療を続ける限り、生きている…。そして、コトーは彩佳の手術でサポートしてくれたことの礼を述べて病院を後にした。



     島に帰ったコトーは、重雄の思いついたサプライズパーティーで島民に出迎えられた。そうして、いつものように診療、往診の毎日でコトーの2006年は暮れていき、2007年がやってくる。医師であることの意味を問い続けながら…。


    一度観たものでも心に残るドラマは再び感激を味わうことが出来るものである事を改めて思う。

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